「苺チョコバナナ」 2021年1月27日
背高く並ぶ針葉樹、
石畳の階段、
登るとその先に続く石畳の通路。
脇には雑草混じりの土の広間。
ちょうど神社の入り口のようだった。
向かって右にはトリコロール柄のパラソルが立ち、
円形のテーブルと円柱の椅子があった。
左には屋台。
屋台にはチョコバナナが並んでいた。
黒いソースとカラフルなチョコチップを纏うバナナが串刺しになり並んでいる。
私その屋台から1本串を拝借し、
バケツに入ったバナナ1本を手に取り
串に刺した。
屋台手前にはピンク色の液体、ソースが入ったバケツ容器があった。
脳ではこれは苺味のチョコソースなのだろうと認識していた。
私は手に取ったバナナをその液体、ソースに浸し、
ピンク色の液体をバナナに纏わせ、
黒いチョコバナナ達の隣に並べた。
そして突如目の前に現れた屋台店主に
「1本くださいな」
そう伝えて、ピンク色のチョコバナナをまた手に取った。
自分の位置とは反対に位置するパラソルが刺されたテーブルに並ぶ椅子に腰掛けた。
「私はここで何をしていたのだろう」
ふと疑問が浮かんだ。